H30年管理計測問1-2その6(放射線取扱主任者)

前回記事で(ウ)の値\(7.8\times10^1[\mu Sv\cdot h^{-1}]\)は、実測値ではなく理論値なので標準偏差を0として考える、というお話をしましたが、その点について解説したいと思います。
問題を解く上で意識している人は少ないと思いますが、この問題文で述べられているのはどのような操作なのかというのが重要になります。

まず大前提として、放射線の測定器で周辺線量当量を直接測定することはできません。
(この辺の詳しい話は物理量・防護量・実用量で調べてみてください)
測定器で得られる測定値にある換算係数を乗ずることで、周辺線量当量を求めることになります。
今回の問題文では下記の3段階のステップで換算係数を求めています。

(1)、線源\(X\)(放出率\(x[s^{-1}]\))から\(l[cm]\)だけ離れた点での周辺線量当量率の理論値は\(A[\mu Sv\cdot h^{-1}]\)
→(イ)、(ウ)の計算

(2)、線源\(X\)を\(l[cm]\)だけ離れたところで実測した際の正味計数率は\(B[Count\cdot s^{-1}]\)
→(エ)、(オ)、(カ)、(キ)

(3)、\(B\)を\(A\)に換算する係数\(k=\frac{A}{3600B}\)を求める
→(ク)、(ケ)

このようにして換算係数を求めると、換算係数\(k\)を利用することで、例えば任意の正味計数率\(C[Count\cdot s^{-1}]\)について\(C\times k\)で周辺線量当量を求めることができます。

ここまで来れば(1)の操作で算出した(ウ)の値\(7.8\times10^1[\mu Sv\cdot h^{-1}]\)は理論値であるという意味が分かりますでしょうか?
もっとうまく説明したいのですが、現時点ではこれが限界でした。もっと良い説明が思いついたらまた更新するかも知れません。

ちなみにこの校正の過程を理解していれば、(2)の操作で求めるべき値がBGを除いた正味計数率でなければいけない理由が分かってくると思うのですが、これに関しては各自考えてみてください。

以上で解説を終わります。拙い説明で申し訳ありません。
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