H30年管理計測問2-1その1(放射線取扱主任者)

あまり見慣れない問題かもしれませんが、γ線スぺクトロメトリーの概要を知っていれば解くことができます。

γ線スぺクトロメトリーによって、ある特定のエネルギーのピークのカウントを求める際に問題となるのが、ピーク部分にコンプトン連続部が被ってしまうことです。

まず単一の核種についてのエネルギースペクトルを考えます。
放出するγ線のエネルギーが1つだけの核種を測定すると、図1のようなスペクトルが得られます。

図1

通常、γ線スぺクトロメトリーで解析を行うのは光電ピークの部分です。
上図のような形でピークが出てきてくれるのであれば光電ピークが非常に分かりやすいのですが、実際の測定では複数の核種のスペクトルが重なった形のスペクトルが観測されます。

例えば3つの光電ピークが見えている、図2のようなスペクトルになるとしましょう。

図2

光電ピークらしきものは見えますが、図1とは違ってピーク単体ではなく、土台の上にピークが乗っかったような形になっています。
つまり図3の青い部分が求めたいピークで、赤い部分がコンプトン連続部などの土台部分になります。

図3

冒頭の問題文では、青いピーク部分を求めるために、図3の赤い部分をどうやって省くのかということについて聞いているのです。
次回記事でより具体的な内容について解説します。

タイトルとURLをコピーしました